通訳ガイドへ転職した私
英会話講師の仕事から通訳ガイドへ転職しました。
英会話講師の仕事は好きでした。
子供たちに教える仕事で、生きがいを感じていました。
ただ、自分の英語力を伸ばせないのが残念でした。
子供の英会話なので、高度なことを教えるわけではありません。
単語の発音や基本的な文法を中心に教えていました。
基本的に同じことの繰り返しです。
もちろん、子供たちが楽しんで勉強できるように工夫はしていました。
それでも、その工夫は英語ではなくて、教え方の工夫でした。
私は学生時代から英語が好きで、熱心に勉強していました。
各種の資格試験でも、上級の資格を持っています。
子供英会話講師の仕事は、その資格をあまり生かせませんでした。
ずっと英語を使って、英語の世界に浸りきることができる仕事をしたいと思い、通訳ガイドを選びました。
英語と一般教養の試験がある
この資格の試験には、英語と一般教養があります。
一般教養の試験には、日本の地理と歴史が主に出題されます。
英語の方は自信があったので、地理と歴史を中心に勉強することにしました。
収入がなくなるのはいやだったので、英会話講師の仕事をしながら、勉強しました。
勉強をしながら、英検を受けると1級に合格したので、ガイド試験の英語は免除されることになりました。
これは嬉しかったです。
私は学生時代から英語は得意でしたが、社会は非常に苦手でした。
特に歴史はダメで、高校の日本史で苦労しました。
英語の勉強をする必要がなくなったので、歴史を熱心に勉強しました。
講師の仕事をしながら勉強するのは結構大変でした。
夜遅くまで勉強して、朝はずっと寝ていて、英会話学校に遅れそうになったこともあります。
それでも合格したかったので、必死になって勉強しました。
試験のときは緊張しましたが、自分でも良くできたと思います。
マークシートだったのが、有難かったです。
筆記だったら、落ちたかもしれません。試験の結果は合格でした。
意外な最初の仕事とは?
試験に合格して通訳ガイドの仕事が始まりました。
意外なことに最初の仕事は、中国人の方を相手にする仕事でした。
中国の有名な会社の役員の方2人を京都に案内しました。
お二人とも英語の堪能な方で、驚きました。
仕事で英語をよく使うので、英語は母国語のようになったとおっしゃっていました。
秋の京都を案内するのは、楽しい仕事でした。
特に嵐山の紅葉に感心されたようでした。
観光客が増えているせいか、仕事の数は多かったです。
はじめのうちは緊張していましたが、そのうちに慣れてきました。
英語圏のお客様ばかりではありませんでした。
アジアのお客様やアフリカのお客様の仕事もありました。
仕事を通して、英語は世界の共通語であることを実感しました。
通訳の仕事を始めた時に、教える仕事はやめたのですが、またそれを始めるようになりました。
ガイドの仕事は暇な時もあります。
暇な時にもお金を稼げるように、家庭教師の仕事をしました。
もちろん、ガイドの仕事がメインです。
京都や東京などで仕事をすることが多いのですが、最近は地方の仕事も増えてきました。
特に九州の仕事が多いです。
九州は自然が豊かで、温泉も多いので、外国で注目を集めているようです。
日本の良いところを紹介できるので、この仕事は楽しいです。
日本に生まれて良かった感じるようになりました。
外国の方々も日本の良さに魅了されています。
通訳ガイドの仕事は、日本人の代表のつもりでしています。
私の態度が悪かったら、日本全体の印象が悪くなってしまうでしょう。
そんな風にならないように、毎日奮闘しています。
難しいのは、非英語圏の人たちとの意思の疎通です。
英語のネーティブではないので、訛りがあり、聞き取りにくいことがあります。
非英語圏の人たちの英語を、もっと正確に聞き取れるようになるのが当面の目標です。