・ゼッチ住宅の詳細について知りたい
・エスコシステムズさんの取り組みに興味がある
・ゼッチを実現させる方法を知りたい
ゼッチという言葉をニースや新聞などで見たり聞いたことがあるけど、いったいどのようなものなのかあまりわかっていない方も多いのではないでしょうか。
近年環境に配慮した暮らしを目的とした住宅の省エネルギー化が重要な課題になっています。
2025年に義務化されるといわれている省エネルギーの基準よりもさらに高水準になるものがゼッチになります。
ゼッチとは?エスコシステムズ社に学ぶ
ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略になり、意味は使うエネルギーよりも作るエネルギーが多いもしくはプラマイゼロになる家のことです。
わかるやすく言うと、消費するエネルギーよりも作りだされるエネルギーの方が多いもしくは同じ家ということになります。
国がエネルギー住宅を推奨しだした背景には、パリ協定があります。
パリ協定では地球温暖化の防止として、温暖化の誘因になってる温室効果ガスの排出についての対策が協議されました。
協議の結果世界の平均気温上昇を工業化以前から2度以内に抑えるといった目標が策定されたのです。
日本は2030年にCO2排出量を2013年比で26%削減するという国際公約を結ぶことになり、その国際公約を達成させるための取り組みの1つがエネルギー排出量がゼロ以下の住宅の普及・推進というわけになります。
国は2020年までにハウスメーカーなどが新築する注文住宅の半数以上をゼッチにし、2030年まで建売戸建てや集合住宅を含む新築住宅の平均でゼッチを目指す目標を掲げています。
参考:エスコシステムズ採用
ゼッチを実現させるには
ゼッチを実現させるには、高断熱・省エネ・創エネが必須になり、高断熱仕様になると住宅内のエネルギー効率が向上し、少しのエネルギーで家の中を快適に過ごすことができる温度に保つことが可能になります。
高断熱
高断熱によって結果的に使用する電力が減るので月々の電気代にかかるコストを削減させることができます。
毎月少しの電気代の削減でも年単位で長期的に考えると大きな金額になります。
住宅の断熱性を上げることで空調設備を使わなくても快適な温度を保つことができます。
高断熱の住宅は環境にも良く家計にも優しくなるといったメリットがあるのです。
住宅の断熱性を高めるには外の気温に影響される壁や床・屋根などに断熱材を入れたり窓ガラスやサッシの素材を高断熱のものにすることで、高い効果を得ることができます。
高断熱の住宅にすることで、健康面でも良いことがあります。
急激な温度変化によって血圧が変動して体に悪影響を及ぼすヒートショックを防ぐことができます。
ヒートショックは暖かい場所から寒い場所に移動したときに引き起こるもので、命にかかわることもあります。
断熱性が高いと外気温の影響を受けることを抑えられるので、室内が快適な温度になりヒートショックを予防させることができます。
省エネ
省エネは冷暖房機器・換気・照明機器・給湯機器などの設備を省エネ仕様のものにすることで、無駄なエネルギーの消費を抑えることができます。
具体的には高効率の冷暖房機器の導入や、消費電力が低いLEDライトの採用・住宅内の使用したエネルギーを可視化することができる設備などを導入する方法があります。
創エネ
創エネは、住宅でエネルギーを作り出すことを指します。
一般的には太陽光発電を取り入れることで、自分の家で電力を作りだすようにすることが多いです。
太陽光発電は、太陽の光を利用して電力を作り出すことができ、自宅の電力として使用します。
蓄電池を備えることで、万が一災害が起こった場合に停電時に電気を使用することができるようになります。
蓄電池は日中の明るい時間だけではなく、日が沈んだ後も太陽光で発電した電気を使用することが可能になり、その分電気代を抑えることができます。
蓄電池を備えることは必須条件ではないのですが、災害時に使用できたり、節電効果もあるので設置するとメリットが大きいです。
自宅で作った電気を売ることもできるので電気代の節約効果だけではなく、売った買取額が電気代を上回ることもあり黒字になるケースもあります。
取り入れることで住宅の資産価値が高くなるといったメリットもあります。
ベルスという省エネ性能を評価する制度について
国は2016年に、ベルスという建築物省エネルギー性能表示機能という住宅の省エネ性能を評価する制度を施行しています。
このベルスは住宅に対して省エネに関する取り組みがどのくらいされているのか表すものになり、5段階の星マークで表示されます。
この星マークが多いほど評価が高く資産価値が高い住宅になります。
ゼッチ住宅では高評価を得ることができるので、将来住宅を売却する際に相場よりも高い価格で売却することができようになります。
導入するには、省エネ設備や太陽光発電システムの設置などをする必要があるので初期費用がかかることがネックの部分でもあります。
まとめ
住宅の資産価値が上がる点や節電効果・快適に暮らしながら環境に配慮することができるなどメリットの部分が大きいので、導入する際には長期的な視点で検討する必要があります。
最終更新日 2025年7月7日 by global