1,資産運用の方法と特徴
資産運用とは、その名の通り資産を運用してお金を増やすことを言います。
資産運用と投資はよく似ていますが、厳密には意味が異なります。
投資とは資産を企業や商品に投げることです。
株式投資では企業にお金を投げて、将来その企業が成長して株価が上がったときに利益が入ってくるという仕組みです。
株式投資では株価の値上がりというキャピタルゲインのほか、配当というインカムゲインも得られます。
キャピタルゲインとインカムゲインについては後で解説します。
先物取引では金や銀、白金などの商品に対してお金を投げます。
不動産投資では土地・建物という商品に対してお金を投げます。
このように、投資は「企業や商品に対してお金を投げる」ことなので比較的意味は狭いです。
資産運用ではそれだけでなく、とにかく資産を運用してお金を増やすこと全般を指すので意味は広いです。
広い意味ではパチンコや競馬・競輪などのギャンブルもこれに含まれるかもしれません。
代表的なのは定期預金ですが、最近は金利が下がってきているので別の方法を選ぶ人が増えています。意外と知られていませんが、生命保険も資産運用の一種です。 「ゴールドリンク」より一部引用
生命保険には二種類ありますが、終身保険のほうがそれにあたります。
定期保険のほうは掛け捨てですので、お金を増やす効果はありません。
「掛け捨て型」と「積み立て型」と呼ばれることもあります。
2,終身保険は長期的な資産運用の一つ
終身保険のほうは積み立て型であり、お金を積み立てる効果があります。
養老保険も積み立て型ですが、養老保険はお金を増やす効果はありません。
満期後に解約するとそれまで積み立てたお金が全額戻ってきますので貯蓄の効果はありますが、あくまでそれまで積み立てたお金が戻ってくるのみです。
終身保険のほうではそれまでおさめた保険料に20%前後上乗せされた解約返戻金が戻ってきます。
それまで合計800万円をおさめていたなら、960万円の解約返戻金がもらえるということです。
税金がかかりますので、実際には160万円よりも少ない利益となる点には注意です。
終身保険は安全な資産の運用方法と言われることもありますが、実はリスクもそれなりに大きいです。
解約払い戻し率が120%前後というのはあくまで満期まで保険料をおさめた場合のこと。
満期よりも早く解約してしまうとかなり少ない払い戻し率となります。
今の時代、正社員で働いていても定年までずっと働けるという保証はないです。
なにかの理由で失業したり、収入が減ったりして保険料をおさめられなくなる可能性はあります。
しかし、生命保険の本来の目的はいざというときに保障を受けられるということです。
加入しておくと怪我をして入院したとき、重病にかかったとき、死亡したときに自分や家族の生活の大きな助けになります。
保障を受けられる上に、満期後に解約をして払戻金を手に入れるという選択肢もあるというダブルの効果があるという点が魅力です。
将来にわたって安定した収入を得らえる見込みがある人なら終身保険はおすすめです。
終身保険は長期的な資産運用の方法となります。
3,短期的な資産運用なら投資がおすすめ
短期的に資産を動かして大きな利益を出したいなら投資のほうです。
投資をするときに知っておくべきなのがインカムゲインとキャピタルゲインです。
インカムゲインとは投資対象の株式や商品を保有していることにより安定して得られる収入のことです。
株式投資の株主配当が代表的なインカムゲインです。
アパート経営・マンション経営での家賃収入もインカムゲインです。
実はFXでもスワップポイントというインカムゲインが得られます。
キャピタルゲインとは株式や商品を売却して得られる収入のことです。
100万円分の株式が150万円で売却できたなら50万円のキャピタルゲインが得られています。
必ずしもプラスになるわけではなく、不動産投資ではむしろマイナスになることのほうが多いです。
1億円で買ったマンションが5千万円で売れてしまったケースなどです。
しかし、不動産投資ではインカムゲインのほうがメインの収入ですので、トータルで利益が出ていればOKです。
2017年から注目をあび始めたのが仮想通貨です。
2017年に仮想通貨を買っていた人は莫大な利益を得られた傾向でした。
逆に、2018年には仮想通貨が全体的に暴落していますので、大きな損失を出している人のほうが多数派になるかもしれません。
仮想通貨のように比較的新しいサービス・商品に投資をするというのも面白い選択肢です。
しかし新しいサービス・商品は成功するかどうかが未知なのでハイリスクです。
いかがでしたでしょうか。
資産運用の方法にもさまざまあり、それぞれに特徴があることがおわかりいただけたでしょうか。
長期か短期か、リスクはどのくらいとっていいかなどのポイントで自分に合った方法を見つけましょう。
初心者の人におすすめなのはやはり株式投資となりますが、新しい技術であり今後時代を変えるとも言われている仮想通貨も注目です。
最終更新日 2025年7月7日 by global